疋野神社

神社のご案内

【延喜式神名帳】
 肥後國玉名郡(ひごのくにたまなのこほり)
 疋野神社(ひきののかみのやしろ)〔小〕

  • 神社名:疋野神社
  • 神社名カナ:ヒキノジンジャ
  • 鎮座地:〒865-0061 熊本県玉名市立願寺460地図はこちら

御祭神

波比岐神
大年神(相殿)

由緒

〇疋野神社は2000年の歴史を持つ肥後の国の古名社です。
・疋野神社の創立は景行天皇筑紫御巡幸の時より古いと伝えられ、2000年の歴史を持つ
 肥後の国の古名社です。
・六国史の1つ「続日本後記」に・・・・仁明天皇承知七年七月庚子(西暦840年)肥後
 国玉名郡疋野神社を似て官社に預からしむ云々・・・と管幣社列格の年月が銘記され
 ている由諸深い神社(国史現在社という)であり、また平安時代の国の法律書「延喜
 式」の神名帳にも記載されている式内社で、県下でも貴重な存在です。「延喜式」は
 延長五年(927年)に制定され、日本全国で当時すでに存在し、また特に著名であった
 神社が記載されています。
・現在熊本県下で神社数は3200社程ですが、式内社は阿蘇地方の阿蘇神社、国造神社、
 そして当地方の疋野神社のみです。
・当神社は奈良平安時代玉名地方の豪族日置氏の氏神神社としてはなやかに栄え、また
 立願寺という地方は、疋野神社の神護寺であった「立願寺」というお寺の名前が起源
 です。

〇疋野神社は疋野長者のゆかりなつかしく縁結び・商売繁昌・開運招福に特に御神徳高
 い神社です。
・この玉名地方には疋野長者の伝説が伝えられていますが、その長者の御神陵が社殿真
 裏にあります。この疋野長者のゆかりにあやかり、長者の如き幸と福を祈っての参拝
 者があとをたちません。
・また玉名温泉(旧立願時温泉)は、この疋野長者発見の出湯と伝えられ、優れた泉質
 と1300年の歴史の深さで世に知られています。

〇疋野長者伝説
 千古の昔、都に美しい姫君がおられました。「肥後国疋野の里に住む炭焼小五郎という
 若者と夫婦になるように」との夢を度々みられた姫君は、供を従えはるばると小岱山の
 麓の疋野の里へやってこられました。小五郎は驚き、貧しさ故に食べる物もないと断り
 ましたが、姫君はお告げだからぜひ妻にと申され、また金貨を渡し米を買ってきて欲し
 いと頼まれました。しかたなく出かけた小五郎は、途中飛んできた白さぎを獲ろうと金
 貨を投げました。傷を負った白さぎは、湯煙立ち上る谷間へ落ちていきましたが、暫く
 すると元気になって飛び去って行きました。米を買わずに引き返した小五郎に姫君は「
 あれは大切なお金というもので何でも買うことができましたのに」と残念がられまし
 た。「あのようなものは、この山の中に沢山あります」との返事に、よく見るとあちこ
 ち沢山の金塊が埋もれていました。こうして、めでたく姫君と夫婦になった小五郎は、
 疋野長者と呼ばれて大変栄えて幸福に暮らしました。この疋野長者の御神陵には、金銀
 財宝が埋められているとも伝えられ、また毎年4月には長者祭りが行われています。
 白さぎが元気になったいで湯は、現在では玉名温泉として栄え、また疋野神社は長者ゆ
 かりのお宮として、多くの御参拝をいただいています。

                                   『由緒書』

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